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中堅女子アナの就活体験
私の後輩の中堅女子アナウンサーが、アナウンサー試験を受けたときの体験談を披露しますね。
彼女はドキュメント番組も制作し、ニュースキャスターも務める
バリバリの現役アナウンサー。
社内の評価も高い優秀な女性です。
その彼女がアナウンサーを志したのは
大学3年生の時。
ちなみに、某有名大学の理工系の出身です。
だから学部なんて関係ないんです。
「文系じゃないからなあ」なんて
悩んでいる人、余計な心配ですよ。
で、彼女は
「どうやって勉強すればいいの?」って
考えたそうです。
アナウンススクールを検索
そうなんです。普通の大学生は、どうやって
勉強すればいいかなんてわからないですよね。
彼女はどうしたかというと、みなさんもやっているでしょうが、まず「アナウンススクール」で
ググったそうです。
そして、最初に表示されたスクールに
入学したそうです。
講師は私と同じ年配のおじさんアナウンサー。
そのスクールでやったことと言えば、
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」の
発声練習です。
それも、ひたすらみっちり1時間!
その時、彼女が思ったのは「えっ?何コレ!
意味がわからない!?」
ところがですよ、1か月経って
変化が起きました。
「あ、私の声が変わった!」って
思ったそうです。
声の高さ、声の出し方が変わったことに気づいた
そうです。
最初は、おじさんのスクールに半信半疑だった
彼女もこんな風に成果が感じられると納得。
2か月目からは、早口言葉を意味を考えながら
ゆっくり滑舌よく喋るという練習が
加わりました。
彼女は「基本の大切さ」を学んだと
いいます。
華やかなアナウンススクールで学んだけど
その後、彼女は某キー局が運営するアナウンス
スクールに入学しました。
全国放送で見かける現役アナウンサーが講師を
務める華やかなアナウンススクールです。
テレビでよく見るアナウンサーに接して、
彼女もウキウキでした。
しかし、「なんだか物足りない…」
自分のスキルが高まらない、アナウンサーに
必要な大切な技術が身につかないような
気がしていたそうです。
それでも努力の甲斐あって、彼女は晴れて
テレビ局に入社できました。
研修で基本の大切さを改めて実感
入社後はアナウンス研修が待っています。
彼女の研修は私が担当しました。
たぶん厳しかったと思います。
でも彼女はしっかり食らいついてきました。
彼女が研修で感じたのは「基本が身について
いたから応用ができた。読み方のクセが
容易に修正できた」ということ。
そう、疑問を持ちながらも続けた
おじさん講師の教えが役に立ったんです!
同じおじさんとして、私も鼻が高い(笑)
改めて彼女が感じたのは「基本の重要性」
スクールでは、意味がわからないと思った
単調な発声練習が、アナウンサーになって
こんなにも大事だったんだと実感したんです。
基本こそが大事
発声練習はアナウンサーの基本中の基本です。
地道に続けることで、確実に声は変わり
滑舌もよくなります。
大切なのは、毎日毎日、練習を続ける
ことです。
WBCで活躍した大リーガーの大谷翔平選手の
練習風景をよくテレビで見ますが、
基本的なトレーニングを繰り返している
ことがわかります。
あの偉大な選手でもそうなんです。
いや、偉大な選手だからこそ
そうなのかもしれませんね。
アナウンサーに試験では、原稿読みや
フリートークは必須です。
早くからスキルを身に着けることが
大事ですよ。